UI Crunch #2 :「UIデザイナー不要説について語る」行ってきました。
こんばんわ。UI Crunch #2に行ってきました。Tシャツが欲しかったのでブログを書きますw
私は現在、事業会社に在籍しているので回りにUIデザイナーなどいません。採用もかけていますが、人材不足も感じています。そこで以下のようなアジェンダを持って臨みました。
- 業界のトレンドを知りたい、自分の知っている制作現場のナレッジが風化しないようにアップデートしたい。
- こういったイベントに来ている方々の年齢層やレベル感を知りたい。
内容は、「UIデザイナー不要説」についてブログで語った方々がそれぞれ15分づつセッションを。その後、グッドパッチ土屋さんをファシリテーターとして、DeNA坪田さんも加わってパネルディスカッション、の内容でした。詳しくはこちらで紹介されています。
UI Crunch #2 参加してきました | NET BIZ DIV. TECH BLOG
イベントとしては、リクルーティングの側面が強いのかな、という印象。
質問サイドも、年収の上げ方や採用基準などが多かったような。みんな不満持ちながら働いているのですね。特に重要に感じたキーワードをまとめました。
- デザインは定量評価することが難しい
確かに難しいですが、私がよくやるのは徹底的に目標範囲を絞って確実に目標を達成して定量評価をしてもらう、という方法があると思います。定性的なものだからこそ、定量的な判断が重要な場合があります。またデザイン行為は定性的になりやすいのでトリガーは定量的に判断する、と考えれば定量評価と言えるのかなと。
またスタートアップなどでは資金調達やステークスホルダー向けという側面で考えると、デザインリニューアル行為そのものが価値を持つ場合もあります。これは当然定量評価になります。
- UIデザイナーのスキルセット
スピーカーのほとんどが経営側という事もあるが、皆さん口を揃えていうのは「グラフィックだけじゃ×」「入口から出口まで見る人」「得意不得意はあるが企画〜ディレクション〜開発までやるイメージ」
この辺は全く同感。DeNA坪田さんの「UIデザイナー=サービスを開発する人」個人的にはこの一言に尽きると思っている。
- 重要なのはスキルよりマインドセット
すごい納得。技術やトレンドの変化のスピードが速すぎるから、昔ながらのPhotoShopでウェブデザイン経験がどーのってあんまり重要でないかも知れない。また、デザインスキルがありすぎるとそれはそれで弊害があるように思える。本件でいう「UIデザイナー」の定義は全体俯瞰=デザイン思考だから、ディテールに拘りすぎたり、開発やディレクションと線を引いたりとかね。。
私は根底には、UIデザイン・設計をやりたくて、でもグラフィックだけやってるのじゃ限界を感じて受託制作会社を飛び出してスタートアップに。そこでは企画やサービスのコンセプトワーク、ディレクションや開発までやりました。そしていまは事業会社に至る訳ですが。改めて間違っていなかったと思えました。
これはですね、日本には「Web制作会社」という業態がWebサイト制作の中心になっているという事情がありますが、そうした制作会社が、制作/実装にしか携わることができないということがUXを難しくしまうことがあると感じています。
いま、UXを語るのはなぜ悩ましいのか?─長谷川恭久ロングインタビュー | HTML5Experts.jp
こちらのブログでも語られていましたね。その距離を埋めるソリューションが私にとってはサービスや事業戦略を考える側に回るということでした。他にも色々あるでしょう。ロールモデルの一つとして、誰かの参考になればと思います。
以上です。
個人的には、UIデザイナー不要説の川上さんの、そうそうたるパネラー陣を前にしての「行きたい会社はありません。」発言が昨日のハイライト。