早稲田大学のサイトリニューアルの議論がアクセシビリティばかりな件について
早稲田大学のサイトリニューアルが色々なブログで語られています。否定的な意見の方が多いかなと思いますが、残念なのはその議論のほとんどがサポートブラウザについてだからです。しかも重箱の隅をつつくような指摘ばかり。代替案がサポートブラウザに関してくらいしかない苦笑。
じゃあ、お前ならどうするってとこですが、
アクセシビリティは必須です、
IE6も対象範囲(くずれてても内容は読み取れる)にします。そのうえで、学生や保護者や他の人が早稲田大学の魅力を感じられるようなサイトにしたいですねー。
例えばこんなコメント、私はUXとかよくわからないですけど、こういう方がセミナーとかやっているんだーと思いましたよ。魅力に感じる為にどうするかがスタートじゃないのかな。
さて、インターネット黎明期かなり早いタイミングで、各大学のウェブサイト(当時はホームページ)は元々アカデミックでエッジーでユニークなメディアだったと思うんですよね。
それがインターネットの進化に伴い、「アクセスビリティが〜」「UIが〜」「UXが〜」という制作会社のあるべき論によってリニューアルされて、現在の「保護者の方へ」「入学をご検討の方へ」「在校生の方へ」みたいなのがお決まりのスタイルで、メニュー3〜4段重ねがザラのIE6までサポートがスタンダードになってしまいました。
誤解を恐れずに言えば、
正しいことをしているつもりで悪になってないか。
そんなスタンダード、見直す必要は無いのだろうかと。
個人的には今回のリニューアルは大変素晴らしいと思っており、そのポイントは以下の3つだと思います。
WordPressとかサポートブラウザの範囲は結果としての手段なので大した話ではないんです。
理想のカタチを現状に引っ張られずに実行すること、本当にすごい事だと思うんですよ。それはなぜか。
古く大きな組織で、理想のカタチに近づけることがどんなに困難かを知っているからです。私は制作会社〜ベンチャー〜大企業というキャリアなので本当に痛感してます。詳しくはこちらのエントリーにも書いてます。
ITベンチャーの人が大企業に抱くありがちな勘違い。 - beerhole’s blog
この手の規模のクライアントでの開発をしたことあるなら制作会社サイドに居ても想像できそうですけどね汗